気候正義運動、東アジアの民衆がともに前進しましょう!

気候正義運動、東アジアの民衆がともに前進しましょう!

9月24日、韓国ソウルで気候正義を求める行進があります。

2022년 9월 5일

[읽을거리]기후정의[LANG·語言 🌐]⽇本語기후위기, 기후정의운동, 동아시아

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9月24日、韓国ソウルで気候正義を求めて民衆が大規模で行進する。気候危機が次第に深刻化し、これを克服しようと全世界の人が気候デモや行動を始めている。韓国も2019年9月、5千人以上の人が大規模気候デモに参加してから、大衆的な気候運動が始まった。

ところが、コロナパンデミックにより2年間大衆集会を開くことができないまま停滞していた。その間、政府と企業は虚構的な炭素中立(net-zero)を掲げて欺瞞的なグリーン成長を追求し、誤った道を走っている。

それで気候不義と不平等な炭素政策に立ち向かうべきであると自覚した韓国市民の怒りが 高まっている。韓国気候運動は政府と企業の誤った気候政策を批判しながら、労働運動、人権運動、平和運動、反貧困運動などと共に「気候正義」の旗を掲げて気候危機の第一線に置かれている当事者を集め、大衆的な気候正義運動として発展させている。今年9月24日、ソウル光化門で予定される気候正義行進は最小2万人以上が参加する大規模行動であり、韓国気候正義運動をさらに活気づける契機になるのだ。

現在200以上の市民団体が「9月気候正義行動組織委員会」に参加し、今回の行進を準備している。 以下は組織委員会が決議した行進のスローガンと「我々の要求」である。

メインスローガン : “気候災害、このままで生きられない!”

気候災害

気候変動、気候危機を経て、今私たちは気候災難の真ん中を生きています。 猛暑、山火事、日照り、洪水が今や日常になっています。 気候災害が日常になっています。

気候はなぜ災難になっているのですか。 決して減らない温室効果ガスの排出と過度な資源採掘による生態系破壊のためです。 これは絶え間ない利潤追求で資本を蓄積して成長し、権力を手に入れようとする企業とそれを後押しする政府のためです。

また聞くことになります。 気候は誰にとって災難になっていますか。 誰かには外車が浸水するだけのことですが、誰かには命を落とす災難です。 新しい金儲けの機会ができたと喜ぶ企業に気候危機は機会ですが、仕事場から追い出される労働者、農地と生活場から追い出される農漁民、無惨に犠牲になる数多くの生命たちには直ちに「気候災難」になっています。

このままでは生きられない

危険に追い込まれ、賃金が大幅に削減されても黙々と働いていた造船所の下請け労働者がこう叫びました。“このまま生きるわけにはいかないじゃないですか” これは、経済状況が悪い、造船業界が厳しいから、下請け労働者だから、仕方ないとあきらめてきた過去と別れを告げる宣言であり、労働者自身の尊厳と誇りを取り戻そうという宣言でした。

気候危機に対する科学者たちの警告に恐怖を感じ、現実になった気候災難に私たちは絶望しています。 企業の破壊的利潤追求とをそれを後押しする資本主義成長体制が気候災難の原因であることを知りながらも、堅固な権力の前で無気力になることもあります。 社会の変化を求めるより世界の崩壊を認めていた過去と、もう別れる時です。 このまま生きるわけにはいきません! 比喩や隠喩ではありません。 私たちは本当に、このまま生きることはできません。

9.24気候正義行進

災難と危機は私たちに恐怖と絶望を与えますが、「気候正義」はそれに立ち向かい、世界が共に気候災難を乗り越えていける方向や代案を与えます。「気候正義」は私たちが誰に責任を問い、何を変化させるべきか、どのように代案を作っていくべきかを知らせる方向舵です。 しかし、このような変化は生命を踏みにじる権力に手向かう抵抗と戦いによって実現できます。9月24日、ソウル光化門(クァンファムン)で集まり、一緒に叫び、要求しましょう。気候正義を実現する社会的な力を「9.24気候正義行進」を通じて作っていきましょう。

今回9.24気候正義行進は韓国の310箇所の市民社会団体、労働組合、進歩政党などが一緒に結成した「9月気候正義行動組織委員会」で主催します。

9.24気候正義行進の要求

1。はじめに

我々は2019年9月21日、ソウル大学路を初め全国各地で「気候危機非常行動」を叫んだ人々である。次第に深刻化する気候危機に覚醒し気候正義の実現を要求するために、先に行動した人と手を握り、新たに気候正義行進に参加する人だ。 私たちは温室効果ガス排出の責任は少ないが、生活と仕事場で気候危機に直面しながら、気候危機解決のために一番先に自らできることをし、今の体制と戦ってきた人たちである。

我々は2019年政府に向けて3つを要求事項を提示し、戦った。

  • ① 気候危機を認め非常宣言を実施せよ
  • ② 温室効果ガス排出ゼロ計画と気候正義に基づいた対応策を用意せよ
  • ③ 気候危機対応のための独立の汎国家機構を構成せよ

政府はこの要求を一応受け入れたように見せかけるが、その限界は明確である。 気候危機への対応方向として「炭素中立」を掲げながら、実は虚構的な「グリーン成長」の名の下に、企業と資本は新たな利潤を追求し、「グリーンウォッシング」の口実として「炭素中立」を活用している。

我々はいまや、いくつかの政策、制度改革を要求するだけで気候危機を解決し、気候正義を実現することができないということを明確に知っている。 また、気候危機を誘発し、その問題を放置した既得権勢力に問題解決の方向舵を引き続き握らせてはならないという点も知っている。 私たちには新しい要求、新しい提案、そして決議が必要である。

我々は気候危機を引き起こした現体制を支配している政府と企業に向けて要求する。特に国家が積極的に自分の役割を果たすことを求める。 同時にこれは社会全体に送る提案であり決意でもある。韓国でのこういう要求は国内だけにとどまらず、国際社会にも向かっている。地球北半球あるいは先進産業国の政府と企業に向けた要求であり、全地球的同僚市民への提案、そして決意である。

2。2022年、我々の要求

1) 化石燃料と生命破壊体制を終息させろ!

気候危機の最も主要な直接原因は化石燃料の採掘とそれの燃焼による二酸化炭素の排出だ。 化石燃料企業は莫大な石油、石炭、天然ガスの採掘と供給を通じて巨大な富を築いた反面、その分の温室効果ガスを大気中に注ぎ込んできた。 また、彼らが所有している化石燃料埋蔵量を全て採掘すれば、気温上昇抑制目標である1.5度上昇を守ることができず、3から4度以上上昇することになる。

化石燃料を大規模に採掘し、地球の気候を変えるほど膨大な量の二酸化炭素を排出し、これを持続させたのは資本主義成長体制である。 無論、これは化石燃料産業だけに限らない。 絶えず利潤を追求し、資本蓄積を通じて成長を続けようとする企業ならすべてが持続的に温室効果ガスを急速に排出し、気候危機を引き起こしている。

なにより化石燃料の生産、流通、消費をできるだけ早く中断しなければならない。石炭発電所、LNG発電所などの新規建設を中止し、従来の発電所を早急に閉鎖しなければならない。 そのため太陽光と風力など再生エネルギーを持続可能な正しい方法で急速に拡大させるべきであり、内燃機関自動車の生産をできるだけ早く中断すべきである。化石燃料の開発、供給と消費に対する国内外の公的資金支援と補助金支給を直ちに中断しなければならない。 公的資金はエネルギー関連産業の正しい転換と市民のエネルギー基本権保障のために使わなければならない。 化石燃料企業の暴利取得を中断させ回収すべきであり、 暴利取得に対する民主的統制とエネルギー公共性を強化しなければならない。

核発電は気候危機の代案ではない。 二酸化炭素だけに焦点を合わせてはならない。 核発電は核事故と放射性廃棄物の危険のため、気候生態危機の解決をさらに難しくする。 利潤追求のため核から来る危険を地域や社会的弱者に、そして未来に転嫁するという点において核エネルギーは化石燃料と変わらない。

採掘主義は、地球の処理限界を超えてまで絶えず資源を採掘、生産、消費、廃棄させ結局すべてを破壊する。採掘主義は、速いスピードの種の絶滅、土地と海洋汚染、山林破壊などの生態危機を生み、地域共同体の人々を抑圧し搾取する。これは不合理な自由貿易体制と手を組み、安全で正しい食文化体制を作ろうとする我らの努力を妨げる。非倫理的で持続不可能な工場式畜産と産業的水産業を通じた乱獲は 採掘主義を示す代表的な姿のため、素早く正しい転換を図るべきである。

2) すべての不平等を終わらせろ!

気候危機は本質的に不平等で不義である。 気候危機を引き起こす温室効果ガスは、利潤だけ追求する企業と最上位富裕層の莫大な富に基づいた投資や消費が原因で大半が排出された。それにも関わらず、温室効果ガスをほとんど排出しない貧しい国と貧しい人々に被害が集中している。

気候不平等’というのは、経済、政治、社会、生態的に潜んでいる不平等がそのまま気候危機過程で繰り返され深刻化されることを意味する。不平等は気候危機の結果でありながらその原因でもある。 したがって気候危機の根本的な解決策は社会の平等と正義を回復することだ。 企業と資本、富裕層の利潤と地帯搾取を規制し、再分配政策を強化しなければならない。また、気候危機の解決策である再生エネルギーも公共的に統制しなければならず、交通、住居、医療、教育、食糧なども普遍的サービスとして、あるいはコモンズ(Commons,入会地)として公的および社会的領域で保障しなければならない。

気候危機は全地球的不平等を土台としている。 国際社会で「気候悪党」と呼ばれる韓国は、これまで地球的気候不平等を強化してきた行動を中断するべきである。地球的公平性に合わせ韓国の温室効果ガス削減目標を大幅に向上すると共に、韓国が削減すべき分を他の国の人々に転嫁しないことである。 また、韓国企業と政府が他の国と地域で開発している化石燃料プロジェクトを直ちに中断すると共に、重苦しく「被害と損失」に耐えられている世界の弱者たちに韓国の責任を回避しないことである。

3) 気候危機の第一線当事者の声を聴け!

すでに始まり、取り返しのつかない気候災害に最も大きな被害を経験しており、これから経験することになる人々、そして気候危機を解決するという政府と企業の政策で最も大きな負担を抱え込むことになる人々、すなわち気候危機の第一線の当事者たちが気候危機解決と気候正義実現のための議論で最も大きな声を出さなければならない。

猛暑に生命を脅かされる箱部屋の住民から、現在と未来の夢と希望を失っていく青少年たち、石炭発電所、原子力発電所、新空港、送電塔などの退行的な事業で苦しむ地域住民たち、気候災難で農作物を失い、一方的な大規模再生エネルギー事業で農地を失う農民、対策なしに働き口を失う危険に陥った石炭発電所労働者をはじめ労働排除的政策で危機に追い込まれる労働者、気候危機からより一層大きな脅威を受ける女性、性少数者、障害者、そして無残に犠牲になり搾取される非人間動物と生態系を含んで不平等と不義にさらされたみんなが気候危機の当事者なのだ。

これまで気候危機を引き起こし、拡大してきた企業と(特に、金融)資本、政治家の声が気候政策と社会的議論を牛耳るのは正義ではない。 彼らを気候政策と社会的議論から離しておこう。また、気候危機の真実を歪曲し、彼らの利益を代弁してきた専門家らの声も下げてもらおう。気候危機の解決と代案は、全身で気候危機を嘗めながら、今この場で新しいの道を作ろうと奮闘する当事者たちの声から始まらなければならない。「排除された人々の民主主義」と「下からの民主主義」を実現し強化しなければならない。 気候危機の第一線当事者の声を収める民主的手続きと制度を設けなければならない。これが気候正義の出発点にもなれる。

3。我々が道で、我々が代案だ。

このすべての要求を勝ち取る力は私たちの中にある。誰かが代わりにこの危機を解決してくれるとは期待しない。我々が道であり、我々が代案である。気候危機の第一線当事者である私たち自身がまさに気候危機解決の代案であり、これを実現する社会的力になるだろう。気候危機の時代に、皆が、尊厳をもって生ける、新しい道を作っていくのだ。

私たちは気候危機に対する科学者の暗鬱な警告に恐怖を感じている。また、実際に現れる気候災害ニュースに接し、毎日のように落胆する。一部の人は、現在の生活方式が気候危機を加速させるのではないかと罪悪感を感じたりもする。 また、他の一部は(気候危機を克服するために)社会を変化させたいができないと無気力感に陥ることもある。これは自然な感情だが、これに陥ってばかりではいられないともよく知っている。

私たちは今経験している気候危機と気候災難が(他の不平等や破壊ごとく)当然でもなく、受け入れるべきでもないという点をよく知っている。 むしろこれを引き起こした人々と現体制に立ち向かって怒り、彼らの責任を問うことから新しい道が開けるだろう。 9·24気候正義行進で共に要求し、共に決意しよう。

[韓国に居る人は]

☞ この行進はだれでも自由で安全に参加できる。韓国に居住しているが韓国語が自由に話せない同僚市民も無論924気候正義行進に参加してもらえば大歓迎する。気候危機を知らせ、気候正義を求めるプラカードを用意したらいい。うるさい音を出す楽器や物を用意してもいい。声高く叫び、楽しく行進するに役立つ物は何でもあった方がいい。
☞ 場所:ソウル市クァンファムン辺り一面(地下鉄1号線シチョン駅又は5号線クァンファムン駅で徒歩可能)どちらでも大きいアンプ音の方に向かって来ればよい。

☞ 日付:9月24日(土)昼12時より事前行事、午後3時より集会(1時間)行進(2時間)
☞ ウェブ住所:https://action4climatejustice.kr
☞ Eメール : platformc@proton.me

[東アジアの友達へ]

☞ 9月24日、または9月最終の週(19日から23日)に各自の地域で気候正義を求める多様な行動を共にしてください。記者会見、プラカード、行進など、自由な形で結構です。日本の市民が国境を越えて共に声を出していることを知らせましょう。
☞ 行動でなくても韓国の9.24気候正義行進への連帯メッセージ(テキスト、動画など)をお願いします。頂いたメッセージは韓国の市民に共有し、東アジアの声を伝えたいです。これは今後東アジアで気候正義運動が成長する原動力になります!

☞ Eメール : platformc@proton.me
☞ Telegram ID : https://t.me/mkmodus
☞ グーグルでも連帯メッセージを送られます! : https://bit.ly/924climatejustice-jp
☞ 時限 : 2022年09月22日23時まで